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評論家・雑誌「暫-ZAN-」編集長である三浦純平が哲学・思想・政治・芸術・お笑い・映画・猫など全般的に語ります。

評論家・雑誌「暫-ZAN-」編集長 三浦純平ブログ
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プロフィール

三浦純平

Author:三浦純平
1983年岐阜県生まれ。明治学院大学法学部政治学科卒業。
評論家、電子書籍雑誌「暫-ZAN-」編集長。

2010年、雑誌「表現者」30~32号に秋葉原事件についての評論「不安の現象学」を寄稿。

2019年7月、電子書籍雑誌「暫-ZAN-」を発刊。

専門は特にない。思想・文学・政治・映画・演劇・お笑いなどのジャンルで様々な表現を追求すべく、画策している。

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不信と信頼と 映画『スリ(掏摸)』レビュー

2021/01/13 07:00|映画TB:0CM:0

1959年製作。キリスト教を主題にした作品を多く作ったロベール・ブレッソン監督作品である。

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自意識過剰な孤独青年ミシェルが、彼の唯一の良心の紐帯としての母親を失うことにより、スリの世界へ没入して行き、自意識のみを信頼する人間になっていく。

ミシェルが愛・人間への信頼を取り戻すのは、彼の身近にいた苦労を一身に背負っている女性ジャンヌによってである。ジャンヌは、ミシェルの友人でもある誠実な青年のジャックと子供を作ったが、ジャックは蒸発してしまう。

その後、ミシェルがスリで捕まり、ジャンヌとの面会を待ち遠しく思うようになるのは、絶望(孤独)に陥った人間にもたらされた(神からの)小さな希望(贈り物)である。

天使と悪魔は、それぞれ人生の救いをお互いに求めていた。その希求が結ばれるときに悪魔は悪魔である事をやめようと思う。自意識のために生きるより、他人のために生きようと。

本作は、人間不信をミシェルとジャックに、人間への信頼をジャンヌにそれぞれ仮託する事に成功している。

昨今のハリウッドや日本映画の演出過多な映画に慣れている我々にとって本作は淡白に感じられるだろう。その事から、本作は我々に強い感動をもたらすわけではないのだが、その淡白さゆえに音楽を聴くかのような流麗な爽やかさを与える。

映像では、競馬場でのスリの場面で無表情にレースを眺めるシーンが、スリの緊張感を表すのにうまく作用していて、特に印象付けられた。

ミシェルの不味い演技もリアリティを出すために一役買っているような感じがある。

ジャンヌ演じるマリカ・グリーンは冒頭から他の俳優とは異質な存在感を出し、人間の救い―天使のような印象をもたらす。ナタリー・ポートマンから幼さを取り除いてさらに美形にした感じである。

※2008年11月12日の記事です。


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