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評論家・雑誌「暫-ZAN-」編集長である三浦純平が哲学・思想・政治・芸術・お笑い・映画・猫など全般的に語ります。

評論家・雑誌「暫-ZAN-」編集長 三浦純平ブログ
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プロフィール

三浦純平

Author:三浦純平
1983年岐阜県生まれ。明治学院大学法学部政治学科卒業。
評論家、電子書籍雑誌「暫-ZAN-」編集長。

2010年、雑誌「表現者」30~32号に秋葉原事件についての評論「不安の現象学」を寄稿。

2019年7月、電子書籍雑誌「暫-ZAN-」を発刊。

専門は特にない。思想・文学・政治・映画・演劇・お笑いなどのジャンルで様々な表現を追求すべく、画策している。

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アメリカ的「自由」はナショナリズムである 映画『マジェスティック』レビュー

2021/01/27 07:00|映画TB:0CM:0

2001年公開、『ショーシャンクの空に』、『グリーン・マイル』の監督であるフランク・ダラボンが監督を務め、ジム・キャリーが主演をしたドラマ作品である。

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大テーマとしては第二次大戦と赤狩りがあるのかもしれないが、第二次大戦と赤狩りのプライオリティはどちらにするべきだろうかという逡巡が本作にはある。赤狩りや第二次大戦の史実との違いはさほど問題ではない。

本作で問われている主要な問題は、アメリカの「自由」についてである。

アメリカの「自由」にはナショナリズムがいつでもついてくる。アメリカ人の「自由」は、我々日本人が考えるような野放しの自由・個人主義的自由を意味しているわけではなく、それは愛国を同時に意味している。

そのため、ローソン村の人々は、自分達が失った戦士を勇気づけ、名誉回復をしてくれたピーターを歓迎して迎え入れたのである。つまり、異分子排除(赤狩り)より英霊顕彰(第二次大戦の称揚)を喜んだのであった。

ルーク達(戦死した若者達)を擁護したピーターに、ローソン村の住民は歓喜し、「ローソン(我々)の息子」と言ったのだ。結局ローソン村の住民はいつまでも第二次大戦の記憶に引きずられたまま、「止まった」時計の中で、「隔絶した」村の中で生きていったのである。

裏話を知らないのでなんとも言えないが、異分子排除批判(赤狩り批判)に見えるこの映画は、製作年度が2001年である事を考えると、9.11の記憶が冷めやらないアメリカ社会において第二の赤狩り―中東人狩り―を始めていたアメリカ人達には受け止められない映画だったのであろう。立憲の精神から程遠いフォビアにさいなまれたアメリカ人には本作は受け入れがたかったはずである。そのため、今一つ売れなかったのであろう。(製作側は当時のアメリカ社会における排除の傾向を批判しようとしたのであろう)

日本人にとっては、古きよきアメリカはやはり夢の国なのである。そのためにここに別種の「ディズニーランド」を見るのかもしれない。だが、ファンタジーとして受け取らないとこの映画は見間違う。

第二次大戦・赤狩りその種の史実が出てくると「現実」との関わりをつい我々はチェックするようになってしまうが、ローソン村はやはり製作陣にとって、「ディズニーランド」的な時間が止まった理想郷なのだ。

アメリカという理想的な概念と、アメリカの「自由」ということの意味をわきまえた上で本作は見ないといけない。

内容的には悪くなかった。どちらかと言えばいい作品だったと思う。

※2009年6月24日の記事です。


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